保護価値の高い森林の定義位置づけ管理方法

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・定義

・定義
 
 原生林またはそれに近い森林で、生態系の保全、野生動植物の保護、種多様性の保全を図る上で重要と考えられる森林。

 とくに、貴重な動植物を有すると目され、国・県・市の自然環境保全地域として指定された森林。
 

・位置づけ(鈴ヶ岳のブナ林)

・位置づけ(鈴ヶ岳のブナ林)
 
 当該森林は、ブナの原生林で753haが県の自然環境保全地域に指定されている。

 梯(かけはし)川の上流に位置することから、水源林として重要であるばかりでなく、原生状態が維持されてきたことから、生態系の保全、野生動植物の保護、種多様性の保全のいずれにおいても重要な森林である。

 ブナの大木が成立しているため、ニホンツキノワグマ・クマタカ等猛禽類など野生動物の生息環境として重要である。

 また、ブナクラス域の中のクロモジ-ブナ群集に属し、多くの植物が現存するほか、多くの野生動物の生息環境となっているため、高い種多様性が維持されている。
 

・管理方法

・管理方法
 
 当該森林は、保護区として原則禁伐とする。

 また、周辺森林は保全地帯として保護区のバッファーゾーンと位置づける。 保全地帯では、天然生林の場合は禁伐、人工林は択伐を原則とし。人工林の伐採は小面積で分散的とする。

 巡視を強化し、保護区に影響を与えるような人為的介入の有無を監視する。
  また、森林所有者等地元住民や専門家から情報収集を行い、保護区または保全地帯での野生動物の営巣・採餌・隠れ場等の状況把握に努め、周辺での森林施業の影響度を最小限に留めるように努力する。
<<かが森林組合>> 〒923-0181 石川県小松市長谷町ヨ244番地 TEL:0761-46-1341 FAX:0761-46-1177