今回は森林組合業務の一つである、電力事業についてご紹介させていただきます
電気の供給に必要不可欠な送電線が市街地、丘陵地、山地などを通過していますが、送電線路付近の樹木は法令に基づき、送電線から一定の離隔を保持する必要があります
そこで電力会社さんから仕事を請負い、樹木が送電線に近づき離隔不足と判断された箇所において調査を行います
調査は伐採が必要な範囲を設定し、その箇所の地権者を特定し、その範囲内にある樹木の樹種・胸高直径を全数調査します
その後、交渉業務を行い、地権者に伐採が必要な理由、箇所、範囲を説明し伐採のご承諾をいただきます。
承諾をいただいた箇所においては、保安伐採を実施します
保安伐採においては山林内の斜面での作業が多く、また急傾斜地もあるため、転倒・滑落に注意しながら作業を行っています
樹木の伐採においても送電線方向には倒さないよう、大きな樹木においてはチルホールを用い確実に送電線と反対方向に伐採を行います。
時期によっては、蜂・マダニ・熱中症に注意・対策しながらの作業となります
実際に保安伐採を行った前後の写真となります